2023年秋に金曜ロードショーで第一話を放送予定の「葬送のフリーレン」。
元々タイトルは知っていたのだが読んだことはなかった。
今回のアニメ化で興味を持ち、軽い気持ちで第一巻を読んでみた。
結果、見事にはまってしまった。
なんというか、人生のピークを過ぎたおじさんには刺さりまくる。
これが少年向けの雑誌(少年サンデー)に連載されているというのだから驚きだ。
ちなみにアニメはマッドハウスが制作するらしい。監督は「ぼっち・ざ・ろっく」を担当された斎藤さんだ。これはハイクオリティを期待せざるを得ない。
主人公のフリーレンはかつての「仲間」を知るために旅をする。
1000年を生きるフリーレンにとって、人間の勇者と旅した10年は一瞬の出来事に過ぎなかった。しかし彼女は失って初めて気づく。どうして他人をもっと知ろうとしなかったのか。一緒にいられる時間は短いとわかっていたのに。
そして彼女は旅を続ける。人を知るために。
そんな物語だ。
私自身40代半ばを過ぎ、両親も80歳を超えている。
独身でこの歳になると、親だけでなく自分自身の人生の終わりも考えるようになる。
そうするとなぜだか妙に自分が幼少期過ごした町や、通っていた学校にもう一度行きたいと考えることがある。
もちろん今となっては自分のことを知っている人はいないだろう。
だけど、自分が生きた足跡を辿ってみたいという気持ちになる。
それがこの作品に共感する部分なのだと思う。
いやいや、「人生の終わり」なんて考えている場合じゃない。
こうやって楽しみな作品とこの先まだまだ出会えるのだから。