先日サマータイムレンダというアニメ作品を見た。
全25話だったのだが、最後までモチベーションを維持しつつ楽しめた。
元々はディズニープラスの独占配信だったので、存在は知っていたものの見ることができなかった。数か月前からAmazonプライムで公開されていたため、ようやく見ることができたわけだ。
2クールという長い作品のため、見始めるのを躊躇していたのだが、一話目から引き込まれ、あっという間に最終話まで見てしまった。
内容としてはいわゆるタイムリープものなのだが、一話目から最終話まで常にフルスピードという感じだ。作画・演出・音楽もとても良かった。
タイムリープものと言えばシュタインズゲートが有名だが、10話を過ぎるまで物語は大きく動かず、スロースタートと言える展開だった。その分キャラクターが丁寧に描かれていて、様々な伏線が終盤に向けて回収されていくストーリーは素晴らしかった。
一方で今回のサマータイムレンダは一話目にして物語が大きく動く。そして最終話までそのまま駆け抜ける感じだ。サービス回などは皆無でシリアスなストーリーが最後まで進むので、続きが気になって仕方がなく、一話がとても短く感じた。
独占配信の影響で、いまいち話題にならなかったのが残念だが、傑作ではないだろうか。
ヒロインのキャラクターもよかった。明るく前向きで少年のような性格だが、主人公のことを本当に大切に思っている。
こんな良い子が現実にいるか!という突っ込みが聞こえてきそうだが、声優さんの演技がすばらしく、方言も自然で実在感のあるキャラクターになっている。
考えてみるとこの「方言」が良かったのかもしれない。舞台は和歌山をイメージしているらしいので、関西弁に近いのだが、きつすぎず聞いていて心地よい。
いつか聖地巡礼をしてみたい。そう思わせてくれる作品だった。