働かないおじさんの備忘録

万年平社員・独身おじさんの日々の記録

おじさん、断捨離について考える。

断捨離という言葉を聞くと、拒絶反応を起こす人もいると思う。

正直、私もその一人だった。

しかしこの数年間、親と同居してきて断捨離の必要性を身に染みて感じている。

 

今年の初め母が他界し、絶賛遺品整理中なのだが、物の多さに圧倒されている。

衣類に食器、雑貨、収納家具類。

収納家具は木製の重く大型のものばかり。

母の趣味が陶器集めだったため、使っていない食器が大量にある。

 

生前に整理を勧めておくべきだったが、おそらく言っても片付けてはくれなかっただろう。

歳をとると、「捨てる」という行動がなかなかできなくなるのだ。

「思い出」という物に対する執着によるものと、そもそも体力的にゴミ捨てが難しくなることが原因だろう。

父を見ていると、通販などで買い物は良くするのだが、使わないものを処分しようとはしない。結果として家の中は物が増え続ける。

しかも、年金生活の身であるから、安価な健康器具や雑貨を買うことが多い。安価なだけに品質が悪いものも多く、結局使わずに放置することがしばしばある。

 

よくテレビで高齢者の家に物が溢れている映像を見ることがあるが、あれは誰しもがそうなる可能性がある。他人事ではない。

 

自分の将来を考えたとき、家族のいない私は場合によっては「孤独〇」という可能性もある。それに関してはある程度覚悟ができているのだが、やはり最後はなるべく周囲の人たちに迷惑をかけたくない。

ミニマリストとまではいかないまでも、シンプルで質素な暮らしを心掛けたい。

 

とはいっても、基本ポンコツなおじさんなので、無理は禁物だ。

こういうのは結局はバランスが大事だと考えている。

「一週間で8割を捨てよう」みたいな自己啓発本もあるが、私には無理だ。

とりあえずは、一日一捨。ゆるく行こうと思う。