誰にでもあることだと思うが、年を取ると自分なりのルールというか、妙なこだわりを持ってしまう。
「こだわり」、「信念」というと聞こえは良いが、頭が固くなり柔軟な発想ができなくなっているというのも否定できない。
ということで、小さなこだわりを捨てるべく、私は外出時にバッグを持ち歩くことにした。
なんのこっちゃという話だと思うが、私の中で外出は基本的に「手ぶら」という妙なこだわりがあったのだ。特に理由があるわけでもないが、なんとなく「自分はシンプルな生活をしている」という自己満足があったのかもしれない。
ただ、習慣として定着するかどうかはわからないので、バッグは既存のものを使うことにした。数年前にユニクロで購入したバックパックだ。購入したはいいが、結局ほとんど使わずにクローゼットの奥にしまいっぱなしになっていた。
小型で、デザインもシンプルなので私のようなおっさんでも使いやすい。
通勤時はもちろん、病院への通院時に使用してみた。通院時にはお薬手帳や暇つぶし用の電子書籍リーダーを入れることができ、今更ながら非常に便利だ。
スタイルにこだわるあまり、利便性や快適性を犠牲にするのもちょっと違うかなぁとあらためて考えさせられた。
歳をとっても柔軟な発想を持ち続けたいものだ。