兼ねてからアニメ化される作品として気になっており、珍しく原作の漫画を揃えてしまうほどマイブームになった「葬送のフリーレン」。
先日、アニメも第十話まで放送され、原作3巻にあたる「アウラ編」が終わりつつある。
前評判が高く、今クールの覇権と言われていただけに、アニメの完成度はとても高く個人的には期待を超えるものだった。
ただ、内容的にあまり少年マンガっぽくなく、万人受けはしないだろうと考えていた。
結果として「社会現象」とまではいかないものの、非常に高い評価を得ているようで、一ファンとしてはうれしい限りだ。
何より私自身、毎週の放送を楽しみにしている。
原作を読んでいるので先の展開を知っているにも関わらず普通に楽しめている。
これは意外なことだ。
やはりアニメの完成度の高さが要因だと思う。
原作を忠実に再現しつつ、ストーリーを補完するオリジナル部分も挿入され、作画・演出も良く、そして何より音楽が素晴らしい。
恥ずかしながら、楽曲を担当しているEvan Callさんをこの作品で初めて知ったのだが、とても心に響く音楽で、葬送のフリーレンの世界観に合っていると感じた。
後にヴァイオレット・エヴァーガーデンの楽曲を手掛けた人と知って妙に納得してしまった。
作品全体から製作者側の「良いものを作ろう」という熱意が感じられ、改めて「アニメーション」という映像表現のすばらしさを感じることができた。